事前に確認しておきたい、シェアハウスの安全とセキュリティ事情

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マンションと一軒家、タイプごとのシェアハウスのセキュリティ

シェアハウスと言っても、一軒家タイプのものとマンションタイプのもので分かれるため、それぞれ分けて説明していきましょう。

一軒家タイプのシェアハウスのセキュリティ

まず、一軒家タイプのシェアハウスは一つのお家に複数人が同居しており、風呂、トイレ、キッチンなどが共用で、寝室が個室であったりドミトリーであったり、といった形になります。

なので常に人の気配がしたり、自分が外出時でも他の人が電気を点けていたりすることがあるため、一般の民家に比べて空き巣などの被害に遭いにくいでしょう。

狙われやすいのは人がいない家なので、常に暗かったり、ある時間は必ず留守になるという生活パターンがあったり、旅行期間で郵便受けがパンパンになっていたり、といったターゲットになりやすい状態をシェアハウスであれば避けることができます。

また、宅配を装った暴漢なども悪例に挙がりますが、複数名で住んでいるので緊急時に助けを呼ぶことも簡単ですね。

気になる点は他入居者が自室の窓を開けていたり、玄関のカギを閉め忘れたり、といったうっかりがあり得ることでしょう。

マンションタイプのシェアハウスのセキュリティ

マンションタイプのシェアハウスは、通常のマンションのように各部屋が独立しており、キッチンやシャワー、トイレなどは共用になっている形が多いです。窓と自室玄関の施錠をきちんとしておけば、最低限自分のスペースを守ることができます。

また通常の賃貸物件のように建物のエントランスにオートロック、モニター付きインターフォンが備え付けであれば、外部からの不審者にも用心できます。

ただし、マンションタイプはシェアハウスでありながら、入居者同士の人間関係が希薄になりがちです。

安全や安心といった面で考えると、緊急時に助けてもらえるように他入居者とのコミュニケーションは積極的にとっておくべきですね。

個室とドミトリー、それぞれのセキュリティ

続いては個室とドミトリーのセキュリティについてです。

個室のシェアハウスのセキュリティ

シェアハウスでいう個室とは、寝室のみがそれぞれの入居者用に独立している場合が多いです。

そのため、同じハウス内でありながら施錠可能で、プライベートが保たれることになります。

ですが、シェアハウス用に建てられた物件でない限り、カギは最低限のもの。チェーンなどが付いていることはほぼないでしょう。

他入居者が簡単に出入りできるというものではないですが、用心するなら自分でミニ金庫を購入するなどの対策をすれば安心ですね。

ドミトリーのシェアハウスのセキュリティ

ドミトリーとは、寝室も共用になっているシェアハウスです。

そのため、自分だけのプライベート空間はありませんが、さながら修学旅行のような日常を送ることができます。

ドミトリーのセキュリティで困るのは貴重品の管理です。

同じ屋根の下で暮らしている人達とはいえ、心配事は一つでも少ない方が良いですよね。そのため、ドミトリー形式のシェアハウスには専用のロッカーなどがある場合が多いです。

一室を複数人で使用するため、お部屋自体の鍵は付いていないケースが多いことを認識しておいてください。

その他、安全・安心面で事前に確認しておきたいこと

入居者以外の立ち入りについて

友人や恋人のお泊まりができるのか、来客はハウス内のどこまで入れるのかというところも、確認しておきたいポイントの一つ。

顔の知れたシェアメイトだけで生活しているなら心配事も減りますが、部外者が容易に入れるとなると話は別です。

入居者以外が立ち入れないハウスルールになっているシェアハウスが多いですが、リビングまでならOKや、友人だけOKといったところもあるので入居前に確認しておいてください。

管理人の有無・管理会社の巡回について

管理人の有無、巡回の頻度も確認しておきたいポイント。

もし管理人が常駐していれば安心ですが、週1〜2回の巡回というパターンが多く、シェアハウス内の状況見回りだけで防犯の意図はあまりないことが多いです。

管理会社とは別に、清掃業者が入るシェアハウスもあるので、業者が来る曜日や、不定期であれば事前に連絡が来るのかどうかも知っておくべきです。

鍵・暗証番号の管理について

鍵の使い回しやナンバーロックの暗証番号の変更が行なわれているか、なども見過ごしがちですが重要です。

シェアハウスは通常の賃貸に比べると人の入れ替えが多いです。ずっと同じカギ、ずっと同じ暗証番号を使用しているシェアハウスは危険性がやや高いということを認識しておいてください。

気になる方は内覧時にしっかり確認しましょう。

シェアハウスは他の人がいることで安心な部分もあれば、他人であるからこそ用心しておきたい部分もあります。

良い面と悪い面を知った上で、新しい生活をシェアハウスで始めてみてはいかがでしょうか。