【アメリカ大学院留学】気になるお金の話・学費から家賃まで大公開!

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「アメリカの大学院留学って高い?」アメリカ留学といえば「とにかく高い」というイメージを抱く人が多いと思います。では実際はいくら??

この記事では、アメリカ留学の中でも大学院に関する費用について徹底的に解説していきます。気になる学費や家賃など、全部で7つの項目に分けて説明。またアメリカ大学院留学の費用を節約する3つの方法についても紹介していきます。お金について知ることで、大学院留学がよりリアルに感じることができます。

アメリカ留学、とりわけ大学院への進学を考えている方は是非最後までお読みください!

アメリカ大学院留学は高い?

まず具体的な金額を紹介する前に、「アメリカ大学院留学は高い?」という質問に答えていきたいと思います。

答えは「場所と大学による」です。

「なんだその答えwww」と思った方も多いと思います(笑)。家賃と学費を例に挙げて具体的に解説します。

家賃

そもそもアメリカは広大な土地ゆえに、地域差によって物価が大きくことなります。分かりやすく主要都市の家賃平均を見ていきます。

【ニューヨーク】

・Studioタイプ(日本でいうワンルーム)1ヶ月の家賃…約2200〜3000ドル(21〜31万円)

【ロザンゼルス】

・Studioタイプ(日本でいうワンルーム)1ヶ月の家賃…約1200〜2000ドル(12〜20万円)

【ヒューストン】

・Studioタイプ(日本でいうワンルーム)1ヶ月家賃…約700〜1500ドル(7〜15万円)

 

お分かりいただける通り、地域によって家賃の差は歴然。ニューヨークとヒューストンは倍近く家賃が違うことが分かります。このように場所によって大きな差が生まれるのがアメリカならでは。

学費

学校によって学費の差が大きいのもアメリカならでは。特に大学院は特に差が大きいことで知られています。大学院のプログラム別に学費を紹介していくときりがないので説明は省きますが(笑)、

Studyportals – Mastersによれば、名門校の修士課程の学費平均は大体以下の通りです。

・ハーバード大学…平均5500〜33000ドル(57〜340万円)

・コロンビア大学…平均23000〜59000ドル(240〜610万円)

また「自分の専門または希望の大学院+tuition」のようにググれば簡単に情報を得ることが可能。もしくは各大学のアドミッションオフィス(入試関連の事務所)にメールを出してみましょう。

アメリカ大学院留学にかかる費用を項目別に紹介

それではいよいよ項目別に費用を解説していきます。これから紹介するものは私の体験談に基づいています。あくまでも一例にすぎませんので、その点を考慮した上で読んでいただけると嬉しいです。

私はテキサス州ヒューストンというところにある大学院に通っていました。アメリカ四大都市に数えられるヒューストン。石油産業や医療産業などが盛んな他、「ヒューストン・グランドオペラ(HGO)」や「ヒューストン・バレエ」などの芸術シーンが充実していることでも知られています。

そして何よりアメリカ航空宇宙局「NASA」の拠点であるジョンソン宇宙センターがあること。日本人に「ヒューストンといえば?」と聞くとたいてい「NASAがあるとこでしょ?」と返ってきます。

そんな大都市ヒューストンですが、意外にも物価は安く、お財布にも優しい街でもあります。そんなヒューストンでの大学院留学にかかった費用を大公開!

(10ヶ月あたりの費用を紹介しています)

 

学費 130万円

おそらく誰もが気になるであろう学費は、一年あたり130万円でした。

どのように感じるかは人それぞれですが、アメリカの大学院の学費としてはかなり安い方だと思います。学校によって一年間で600万円以上かかる場合もある中、学費が100万円台前半というのはかなりお得なんだとか。とはいえ一年あたり130万円はそれなりの価格。学費の高いアメリカですが、奨学金や学内アルバイトなどで費用を抑えることも可能。詳しくは記事の後半で紹介しています。

 

家賃 75万円(75000円×10ヶ月)

私が住んでいたのは学校が所有している大学院生専用のアパートメントでした。幸運なことに、1人部屋を割当ててもらえたので、バスルームやキッチンを独り占めすることができました。ルームシェアが基本のアメリカ大学生活において、1人暮らしをすることができたのはかなりラッキーでした。

ニューヨークやロサンゼルスなどで一人暮らしをするとなると、狭小部屋でも月に20万くらいかかることも。それを考慮するとかなりお得だったかもしれません。

 

光熱費 3万円(平均3000円×10ヶ月)

光熱費はシーズンによってまちまちでした。温暖な気候なヒューストンでは冬場でもヒーターが必要ないくらい暖かいため、冬場の光熱費は2000円ほど。一方で夏場は連日40度近い気温が続くので、冷房は付けっぱなし。光熱費は7000円近くなります。

ちなみに水道代やインターネット代は家賃に含まれているので、個別に支払うことはありませんでした(アメリカでは水道代や光熱費などが家賃に含まれていることが多いそうです)。

 

食費 30万円(平均3万円×10ヶ月)

 

食事は基本自炊で、週に1回ほど4000円〜5000円分まとめ買いをしていました。ヒューストンにはHEBやKrogerなどのスーパーがありますが、食材は品質も高くリーズナブル。ピーマンやアボカドなどは一個100円以下、肉や魚も東京とあまり変わらなかった記憶があります。そして一つ一つがとても大きいので(笑)、かなりよく食べる男性の私でも満足の高コスパ。

ちなみに外食は一回あたり1500円〜3000円。日本に比べるとやや高めです。一人暮らしでいつでもキッチンが使えたこともあり、自炊が中心の生活を送っていました。そのため食費に関してはかなり節約することができたと思います。

携帯代 5万円(5000円×10ヶ月)

私はT-Mobileのプリペイド式のSIMカードを使っていました。私が選んだプランの内容は以下の通りです。

・1ヶ月のデータ量:10GB

・通話& SMSは無料

機種は日本からSIMフリーの端末を持って行ったため、機種代はかかりませんでした。

ちなみにインターネットや Wi-Fiは払っていません。住んでいたアパートにはWi-Fiが最初からついていたし、キャンパス内ではどこでもフリーWi-Fiを利用することができました。近所のカフェなどもフリーWi-Fiが使えることも多かったため個人で契約する必要はなく、非常に助かりました。

 

保険 25万円(一年間)

アメリカの大学では、原則保険への加入が義務付けられます。特に留学生は学校指定の高価な保険に加入しなくてはならず、どうしても避けられないポイントだと思います。キャンパス内で簡易的な診察を受けることができるものの、普通のクリニックなどで診察を受けたり、薬を処方したりするとさらに実費が発生。場合によっては数十万円支払わなくてはなくてはならないことも。

「そんなの保険に入る意味ないじゃん!高すぎ!!」と文句を行っていたら、アメリカ人の友達に「Welcome to the USA(アメリカへようこそ)」を言われてしまいました。アメリカでの高額な保険はまさに通過儀礼といったところでしょうか(笑)

テキスト代 3〜4万円

テキストは基本的に1つの授業で1冊購入という感じでした。どのテキストも百科事典並に分厚く、新品だと1万円以上することもあります。なので私はオンラインで中古の教科書を購入していました。使い終わったら学校のブックストアなどに売ることも可能なので、そこまでテキスト代はかかりません。

渡航費 20〜25万円(往復)

渡航費用に関しては、シーズンや場所にもよります。私が渡航したのは8月の半ばで、繁忙期だったこともあり結構高額になってしまいました。大学院の開始時期は学校やプログラムによって様々。運が良ければ往復で10万円以下に抑えることも可能です。留学期間中は日本に帰国しなかったので、これでもかなり安い方です。

 

その他(車など) 30万円

この他に、娯楽や旅行代、洋服代などがかかります。また多くの学生が車を購入していましたが、私は運転に自信がなかったのでUBERで生活していました。車に乗っていた留学生のほとんどが中古車を購入していました。まともな中古車は約50万円〜80万円くらいが目安だそう。それに加え保険に加入することになるので+10〜20万円(一年間)くらいかかります。

 

節約する3つの方法

何かとお金のかかる海外留学。特にアメリカは学費も高く、多くの学生の悩みの種でもあります。そんな中、アメリカ人も実践している3つの節約方法をご紹介!これからアメリカへの大学院留学を考えている人は是非参考にしてみてください。

 

奨学金を申し込む

奨学金をどのくらいもらえるかで、学生生活の充実度が大きく左右されます。まず、多くの学生が、学校から奨学金をもらいます。額は千差万別。学費の3分の1程度という人もいれば、全額免除される優秀な人もいます。中には生活費や保険代まで支給される人も。

ちなみに奨学金の額は学期中にも変動します。私も何度か交渉して奨学金を増額することができました。アメリカでは交渉術が非常に大事なスキルです。臆せずガンガン交渉すれば、より多くの奨学金をもらえるかも。

 

アルバイトをする

アメリカでは留学生のアルバイトは原則禁止です。ですが、キャンパス内でのアルバイト「ワークスタディー(Work-Study)」をすることができます。ワークスタディとは教授のアシスタントや学部生のチューターなど、学業に関する仕事のこと。ちなみに私は日本語のチューターをしていました。スキルも特に必要なく、ただただおしゃべりするだけで1日30〜40ドルもらっていたので、かなり割りの良い仕事でした。

他にもキャンパス内であればカフェや図書館、留学生オフィスなどで働くことが可能です。時給は10ドル程度。何かとお金のかかるアメリカ留学生活ではかなり家計の助けになります。

 

ルームシェアをする

大きめの部屋を借りて2〜3人でルームシェアすることでかなり節約することができます。ルームシェアのメリットは家賃を節約することができるだけでなく、比較的新しい設備の整ったアパートに住むことができます。僕の友達は、築10年程度の綺麗なアパートで専用の個室とバスルーム(トイレとシャワールーム)がついて、1人あたり500ドル程度だったそうです。アメリカ人よルームシェアすれば、英語力もぐんぐん伸びます。

 

アメリカ大学院留学にかかる費用は人それぞれ!

今日はアメリカ大学院の一年間の留学費用を解説しました。

先ほどの合計金額はおよそ300万円。決して安い金額ではありませんが、学業に没頭し、様々なバックグラウンドを持つ友人に巡り会うことができ、非常に充実した留学を送ることができたことを考えると、費用対効果は高い思います。

金額的にハードルが高いアメリカ留学。ですが奨学金やアルバイトを視野に入れることで意外と実現可能です。人生一度きりなので是非チャレンジしてみてください!