シェアハウス体験談ーオーストラリアでのシェアハウス生活ー

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わたしはオーストラリア滞在時に、シェアハウスに住んでいました。
当時の思い出を振り返ってみたいと思います。

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【最新2017年度版】オーストラリアのシェアハウス事情

私がオーストラリアで住んでいたシェアハウスは、シティからトラムで30分ほど離れた大きな一軒家でした。
ガムツリーというオーストラリアで有名な掲示板サイトを通して見つけたシェアハウスで、キレイな内装の写真とフレンドリーな文面が気に入って見学に行くことに決めました。


内覧時に招かれたランチ

シェアハウスの内覧に行った当時の私は、何とか英語で日常会話が分かる程度で、理解度に自信がなく不安もたくさんありました。

不安に思いながらも訪れた内覧当日、アイルランドの女性がオーナーが、家の中を一通り説明しながら案内してくれました。一通りの見学が終わった後、「せっかくここまで来てくれたんだから、一緒にランチでもどう?」とオーナーが誘ってくれました。

まだ入居するかどうかも決めていない段階だったのにも関わらず、いきなり他のハウスメイトと一緒にランチをすることになりました。嬉しいやら気まずいやら不思議な空間でしたが、ランチの後にコーヒーを飲みながら雑談していたら、あっという間に2時間経過していて驚きました。

まだつたない英語の私でも隔たり無くコミュニケーションをとってくれ、「大丈夫、大丈夫」と肯定的してくれたことを覚えています。英語が完璧でないことや、オーナーやハウスメイトが変な人だったらどうしようなど、実際に話すまでは不安がいっぱいでしたが、私の不安も一気に溶かしてくれました。

ランチを手作りしてくれたのは、後に私のハウスメイトになるイタリア人のシェフで、その時食べたクリームリゾットがとても美味しかったことは、今でも鮮明に覚えています。このクリームリゾットに胃袋を掴まれて、というのは半分冗談ですが、何とも言えないウェルカムな雰囲気にここに住みたいと強く思いました。直観だけの判断ですが、この人達は信頼できると思ったのです。

のんびり広々とした居住環境

そうして決めたオーストラリアのシェアハウスは、日本の家とは違ってとにかく広く、天井が高いお洒落な庭付きでした。庭にはオーナーの趣味の家庭菜園やお花が咲いていて、窓を開ければオーストラリアのさわやかな風が通る、私にはもったいないくらい立派な家でした。

オーストラリアは日本と違い土地が広いので、家も広々としたところが多いです。
日本のシェアハウスは比較的こじんまりとしているところが多いので、リラックスした生活を送りたい人に、オーストラリアのシェアハウスはぴったりでしょう。

各個室には鍵がついていました。シャワールーム、トイレも同様です。
プライバシーや騒音に関しては日本と全く変わらず、マナーはしっかりと守られていました。
生活リズムはそれぞれバラバラでしたが、土地が広い分部屋と部屋も隣同士ではなく離れており、リビングまで行かないと他のシェアメイトが家にいるかどうかも分からないくらい静かな環境でした。

オーナーは個人映画やショートムービーの作成を仕事でしている人で、1人娘の母親という立場でもありました。私のことも、とてもよく世話をしてくれました。冬になれば電気毛布を敷いてくれたり、ヒーターを設置してくれたりと、恩返ししきれないくらいお世話になったと思います。
ハウス内の掃除も個人部屋を除きオーナーが1人で全て管理してくれ、私が手伝えることはほとんどないくらいでした。

個人オーナーが経営する、アットホームなシェアハウス生活

引っ越したばかりで特に予定のない私の誕生日も、オーナーが彼女の友達を呼んで小さなパーティを開いてくれました。私からしてみればオーストラリアというアウェイな環境。それにも関わらず、いきなり家族のような扱いをしてくれるのは、海外ならではなんだろうなと思いました。
私のつたない英語も一生懸命聞こうとしてくれるので、私も急いで話せるようになりたいと思いました。

オーナーはいつもアクティブかつフレンドリーで、彼女の仕事に参加させてもらったこともあります。ストップモーションと呼ばれる、写真をたくさん撮って編集された動画を作成する作業で、本格的なセットの中で雑用としてでも一緒に仕事ができたことが嬉しかったです。

オーナーはまるで少女のような一面もあり、庭にロッジを作るのを目標にいつもコツコツと作業をしていました。最終的には大型テントのようなものを張って、「ここでも寝れる!」と言って家があるのにも関わらずテント生活をしていた日もありました。テントの部屋は中にランタンが炊いてあり、お洒落なソファーとテーブルがあり読書するのには最高の空間になっていました。

私たちは庭でホームパーティをすることがよくありました。
テントをオープンハウスのようにして半屋外の空間を作り、イタリア人のシェフが作るコースメニューと、庭でとれたフルーツのデザートを楽しみました。

自宅で節約しながらも、シェアハウスならではの豪華な生活が送れていたと思います。
オーナーを通してたくさんの人とも出会うことができ、オーストラリアの友達の輪が広がったのもこのシェアハウスからでした。

オーナーはオーストラリアから日本に帰るときも車で空港まで送ってくれて、一緒に過ごした時間を振り返ると、お別れするのはとても辛かったことを思い出します。
オーナーと私は今でも連絡を取り合っていて、まるで長年の友達のような存在です。
次にオーストラリアに帰った、らまた会いたいと思います。

「オーストラリアに帰る」と言えること

こうしてわたしが「オーストラリアに帰る」と言えるのも、シェアハウスで生活したからこそだと思います。もちろん、色々なシェアハウスがあり、人それぞれ合う合わないもあります。

あなたに合ったシェアハウスで、素敵な生活を送り、良い思い出になりますように。わたしの経験談が少しでも参考になれば嬉しいです。