【海外留学体験談】アメリカの大学院留学ってどんな感じ?

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私は高校生くらいの頃から海外留学にあこがれていました。英語圏での留学を希望していた私は、アメリカやカナダ、オーストラリアやニュージーランドの留学体験記をたくさん読み漁っていました。

 

そういった先人の教えをたくさん読むことで(笑)、より自分の理想とする留学がどのようなものかとても明確になっていきました。最終的に筆者はアメリカのテキサス州にある大学院に留学しました。

 

今度は私が皆さんに良いインスピレーションを与えられたらと思い、留学体験記を書かせていただきます。これから留学を考えている方やアメリカに移住を考えている方など、参考にしていただけたら嬉しいです!

英語はどのくらい成長したか?

まずなんといっても気になるのは英語の成長です。私も留学前は、留学してからいったいどのように自分の英語は成長していくのか、気になって仕方ありませんでした。

 

人によっては「一週間である程度喋れるようになりました!」という強者や、「2年かかってようやく慣れてきました」という人もいます。

 

筆者はというと…結論から言って、1年ほどで会話は問題なくこなせるようになりました。たまに授業などで難しいと感じることもありましたが、それでも「ついていけなくなる」というほどではなかったです。

ネイティブの会話についていけない留学初期

実は留学直後の1ヶ月はとても落ち込んでいました。

 

というのも実際の日常会話では聞いたこともないようなスラングが飛び交い、さらにネイティブの人たちの英語はビックリするくらい速く、何も理解できなかったからです。

 

ですが友人パトリックとの出会いをきっかけに英語が急成長しました。パトリックの英語はとても速く、私に何度も話しかけてきてくれるのですが、何を言っているのかわからない私はいつも

 

「 Sorry, I don’t understand what you say. I’m sorry…」
(ごめん。あなたの言っていることが理解できない。ほんとごめん…。)

 

と、日本人の悪い癖でいつも謝っていました。するとそのパトリックは

 

「Hey, don’t say “sorry” all the time! Your English is amazing.」
(いつも謝るのやめなよ!君の英語は素晴らしい。)

 

「I respect the people like you who study and live in different language. If I live in Japan speaking only Japanese, I couldn’t stand it… You are amazing! Be confident!!」
(君みたいに違う言語で勉強して、生活もしてる人たちを尊敬するよ。もし僕が日本で日本語だけしか話さない生活をしてたら、耐えられないよ…。本当にきみはすごいから、自信持って!!」

 

と言ってくれました。パトリックのように英語を外国語とする留学生に対し、尊敬の念を持っているアメリカ人は大勢います。私はこの友人の言葉で何かが吹っ切れ、その後は少しでもわからないことがあると、臆せず堂々と質問できるようになりました。

 

何回質問しても嫌な顔一つせずに丁寧に説明してくれた友人たちのおかげで、私の英語はみるみる成長し、3ヶ月経つ頃には問題なく意思の疎通ができるようになりました。私を吹っ切れさせてくれたパトリックに感謝です(笑)。

アメリカの大学院、授業が大変!?

私はアメリカの大学院で欧米の芸術や歴史を学んでいました。「アメリカの大学は授業が大変」とはよく言われますが、個人的に特に大変だと感じたことを3つ紹介します。

授業量が圧倒的に多い

昔日本の大学にも通っていましたが、その大学では1科目90分が週に1回というペースで進んでいました。ですが私が通っていた大学院では1科目60-70分の授業が週に3回ありました。同時にいくつもの授業を取っていたので、毎日4、5時間授業を受けていました。

 

大学院では自身の研究に時間を費やせると思っていたのですが、授業のあまりの多さにびっくりしました。友人によると、アメリカでは普通のことらしいです。

プレゼンが多い

とにかくプレゼンが多かったです(笑)。学期中に7,8回はプレゼンしました。それまでほとんどプレゼンの経験が無かった私は、プレゼンのたびにド緊張していました。

 

人前で20分以上話すだけでも大変なのに、それを英語でやるなんて…。しかもアメリカ人の学生は容赦無く質問してきます。そのため内容を完全に理解していないと、プレゼン中に言葉が詰まってイヤーな空気が漂うことになります。

 

最初はプレゼンが終わるたびに、命綱無しで綱渡りをし終えたのと同じくらいの安堵感でしたが(そんなことしたことありませんが笑)、3,4回目くらいから楽しめるようになってきました。人間数をこなせば、なんとかなっていくものなんだと学びました。

エッセイ(小論文)が多い

アメリカの大学では毎週のように授業のエッセイを書かされます。授業で取り扱った内容を踏まえ、自分で新たにテーマを考え論じることが多かったです。

 

私は特にアカデミックなライティングが苦手だったのでとても苦労しました。ですがアメリカの大学教授はみんな外国人に慣れています。そのため、どんな質問にも懇切丁寧に1から説明してくれました。

 

ある教授は、アカデミックライティングの書き方そのものについてもきちんと説明してくれたので、大助かりでした。日本とは違って教授との距離が近いのは、アメリカの大学の素晴らしいところだと思います。先生たちも質問してくれる生徒を可愛がってくれるので、とても良いコミュニケーションをとることができました。

テキサスでの暮らし(食事や交通)

アメリカの中で2番目に大きな州でであるテキサス(1番はアラスカ)。とにかくなんでもでかいテキサスでの生活はどんな感じなのか、ご紹介します。

とにかく広い

テキサスはとにかく広大です。一つのスーパーから別のスーパーまで車で30分以上離れたところにあることが普通です。ニューヨークのように公共交通も発達していないので、基本的には車がないと生活できません。

 

しかし私はテキサスには長く滞在する予定が無かったことや、車の保険代のことを考えて、歩いて生活していました。自家用車がなくても、UBERなどの配車サービスをうまく使ったり、友人の車に乗せてもらうことで買い物などは問題なく行うことができます。

食事について

外食は高いので、私は完全に自炊していました。テキサスにはHEBというローカルのスーパーがあります。このスーパーはいつも新鮮な肉や野菜を安価で取り扱っており、地元の人にも大人気です。

 

またアメリカは多民族国家ということもあり、日本食を手に入れるのもそこまで難しくないです。個人的に驚いたのが、日本ブランドのカレーの固形ルゥが現地の普通のスーパーで売られていたことです。

 

友人によると、「ジャパニーズカレー」としてアメリカでも有名なんだそうです。それを聞いたとき、日本人としてちょっと誇らしい気分になりました(笑)。

大学生の娯楽は?

前述した通り大学の授業が目の回るような忙しさだったのですが、

 

「Work hard and play hard」
(よく学びよく遊べ)

 

という言葉があるように、アメリカ人は遊ぶのも得意です。常にキャンパス内でイベントが開催されており、夕方になるといつもどこかで歓声が聞こえていました。

 

私もバーベキューパーティやインターナショナルパーティーなどのイベントに参加して、他学部の人や他の国から来た人たちと交流していました。またスポーツが盛んで、私の友人はサッカーのサークルに所属してたくさん友人を作っていました(私は運動音痴なので、サークル活動はしていませんでしたが笑)。

 

サンクスギビングやセメスターの中休みになると、派手にパーティを開きます。お互い自分の国料理を持ち寄ったりゲームをしたりして一晩中遊んでいたのはいい思い出です。

まとめ

本日は、私のアメリカ大学院の留学体験談を紹介しました。異国の地で生活するということは大変なことも多いです。ですがアメリカ人は留学生や海外から移住してきた人に対して、尊敬の念を持って接してくれます。

 

また留学生も多く、世界中からやる気に満ちた学生が集まるので、毎日が刺激的でした。私のように大学に入学する人もいれば、短期で留学する人や語学学校に通う人など、留学の方法は様々です。

 

自分が生まれ育った国を出て海外生活をして、世界中の人と交流することで自分の考え方も大きく変わります。みなさんも海外留学に挑戦してみてください!