シェアハウスのドミトリーとは
ドミトリーとは一言で言えば「相部屋」のことを指します。
シェアハウスはキッチン、バスルーム、トイレ、リビングなどが共用で、寝室は個室になっているという形式が一般的ですが、ドミトリー形式の場合は寝室も誰かと共用ということになります。
そのため個室に比べると自分だけのスペースは少なく、プライベート空間の確保も難しいのですが、家賃は低めに設定されています。
ドミトリーは二段ベッドや平置きのベッドを並列にならべたもの、または3人以上になる場合など色々な種類があります。
シェアハウスのオーナー側から見れば、一部屋に一人よりも多くの人数を入居させることができるため家賃収入を増やすことができ、退去希望者が出てもそのリスク・コストを減らすことができます。
しかし、シェアハウス内にプライベートを求める方は多いです。
ドミトリーを好む人は少なくなる傾向にあるため、家賃を低くして入居者を募っているドミトリー型のシェアハウスも多々あります。
余談にはなりますが、テレビで話題になった「テラスハウス」はドミトリー形式の寝室でしたし、その雰囲気はさながら修学旅行のようにも見えました。
相部屋になるパートナーにもよりますが、人間関係は個室よりも近しくなるでしょう。
ドミトリー入居のメリット
個室に比べて賃料が安い
ドミトリー入居のメリットの一つとして、賃料が安いことが挙げられます。
そもそもシェアハウスは一般的な賃貸での一人暮らしより、費用を安く抑えられます。引っ越し代や家具や電化製品の購入・搬入費を最低限に済ませることができ、さらには敷金・礼金などが不要なところもあります。
ドミトリーであれば、ベッドなども備え付けのケースがほとんどなので、体一つ、スーツケース一つで入居でき、月々の支払いも少ないという、非常にお財布に優しい選択肢だと言えます。
シェアメイトとの距離が近い
そして、「シェアメイトとの距離が近い」というのもメリットです。
シェアハウスと言っても個室の場合、生活リズム次第では他の人と顔を合わせない日も少なくありません。
しかし、ドミトリーの場合は誰か、もしくは複数人と一緒の部屋のため、ほぼ毎日顔を合わせるでしょう。修学旅行のような、と上でも述べましたが、仲良くなれば夜の恋バナなどもできちゃうかもしれませんよ。そうなるとまさにテレビの「テラスハウス」のようになってきますね。
ドミトリー入居のデメリット
プライベートがほとんどない
ドミトリーのデメリットはやはり「プライベートがない」ことが挙げられます。
そのシェアハウスの形式にもよりますが、カーテンで仕切られただけのものや、仕切り等はなく二段ベットが並んでるだけのお部屋もあります。
また、同室のシェアメイトと生活リズムが合わない場合も大変かも知れません。自分が寝ている時間に誰かが起きて行動し始めると、静かにしてくれていても人の気配はします。
ただこの点に関しては最初の内だけで、慣れてきたら大丈夫と言う人もいるでしょう。
個人の占有スペースが少ない
ドミトリーの場合、自分のスペースはベッドの上だけになり、部屋のアレンジやコーディネートは難しいでしょう。
他にも貴重品の管理や、私物の保管場所なども困りがちなポイント。寝室内にロッカーなどの収納スペースがあったり、その部屋自体を施錠することができたりするので、ドミトリーに入居の際は予め確認しておきましょう。
やはり、ドミトリーは自分だけの空間、自分だけの時間が必要だという人には、プライベートが無い・自分だけの空間がないというデメリットが大きく響いてくることになるでしょう。
ドミトリーはこんな人におすすめ
より深く交流を楽しみたい人
ドミトリーは先にも挙げたとおり、人との交流がより盛んになります。その分シェアメイト同士が仲良くなり、家族兄弟のような関係性にもなり得るでしょう。
せっかくシェアハウスに住んでいるのに交流が全く無くて寂しい……、という事態にはなりにくいです。
他の人のことがあまり気にならない人
個室の場合は自分のスペースに避難することができますがドミトリーだとそうはいかないので、細かいことが気にならなかったり、譲れる部分では譲れる人がドミトリーには向いています。
良い意味でマイペースな人の方がドミトリーはおすすめです。
安く住みたい人
あとは費用に関してですね。一般賃貸よりも、個室シェアハウスよりも、ドミトリーは費用を安く抑えられます。
期間限定の入居という場合でもドミトリーは視野に入ってくるかもしれませんし、他の入居スタイルには無いお手軽さがドミトリーにはあると言えますよ。
シェアハウスの中でもドミトリーは合う合わないが大きく別れる部分です。
こればかりは実際に生活してみないとわかりませんが、ドミトリーの善し悪しを事前に理解した上で新しい生活のスタイルを決めてみてください。