留学でホームステイをした私が語るホームステイの実態

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現地の家族と一緒に生活をすることで、その国の文化や習慣に触れることができるホームステイ。よく聞くけど、実際ホームステイってどんな感じなの?と思う人も多いと思います。そこでそんなホームステイに関するあれこれを、私の経験を交えながら色々と語っちゃいます!良いことばかりではなく、ホームステイを経験したからこそ思うあんなことやこんなことも正直に書くので、ホームステイをしてみたいと思う人へ少しでも参考になれば嬉しいです。

ホームステイとは

海外へ留学をする時の滞在方法として代表的なのはホームステイか寮に住むことです。寮は、基本的に自分が通うことになる学校で学んでいる生徒たちが住んでいます。プログラムや値段にもよりますが、1人部屋の場合もあればルームシェアと言って2人部屋の場合もあります。食事は自炊か、アメリカの大学ではお金を払って大学の学食やカフェテリアを決まった回数だけ使える「ミールプラン」というのもあります。寮のいいところはそこの大学で学んでいる留学生と交流できるところです。同年代の人が多いので仲良くなれる機会も多いし友達はたくさんできると思います。

一方ホームステイは、現地の家族の家に住むことです。自分1人だけを受け入れる家庭もあれば、他の留学生と一緒にホームステイをする場合もあります。食事は基本的についていますが、朝と夜の1日2食の家もあるし、ランチボックスを持たせてくれる1日3食のところもあります。国によって費用は変わりますが、ホームステイの料金には食事や光熱費なども全て含まれているので特別なことがない限りは追加料金はかかりません。

ホームステイの魅力はやっぱり現地の生活を体験できることだと思います。学生寮も楽しいと思いますが、現地の家族と過ごすことでその国文化に実際に肌に触れることができるし、その国の言語を学ぶということにおいてもホームステイはとてもいい環境です。

私の留学でのホームステイ体験

私は今まで3回ホームステイを体験しました。初めてのホームステイは高校での海外研修で行ったイギリス、2回目がボランティアでカナダに行った時、そして3回目はスペイン留学です。今回は1番長かったスペインでのホームステイ体験をシェアしたいと思います。

スペインへ留学していた8ヶ月ずっとホームステイをしていて、ステイ先は一人暮らしをしているスペイン人の女性の家でした。ホストマザーは10年以上留学生の受け入れをしていて、日本人も何回も受け入れたことがあるのでホームステイの受け入れにはとても慣れていました。

ハウスルールは特になく、門限もありませんでした。夜中に帰っても文句を言われることは無く、むしろ週末になると「今日金曜日だよ!どこにも出かけないの?」とよく言われていました(笑)。ホームステイでよくあるシャワーの時間に着いても口を出されたこともないし私も不満はありませんでした。私とホストマザーの2人だけだったので、ご飯を食べながら色々な話をしたりクリスマスの飾り付けを一緒にしたり、ホストマザーの家族にも会わせてくれたりと本当の娘のように接してくれたのが嬉しかったです。

学校の授業の課題もよく見てくれたり、私がレアルの試合のチケットを買った日には、サッカー好きであるホストマザーのボーイフレンドと一緒にシャンパンを開けてくれたりと、陽気で優しいホストマザーとの生活は楽しかったし語学の勉強という面でもいい環境だったと思います。

ホームステイは当たり外れあるって本当?

結論から言うと、ホームステイの当たり外れは運によります。こればっかりはどうしようもなく、私たちがホストファミリーを選ぶことは基本的にできません。もちろんペットの有無、タバコは吸わないファミリーが良いなどの希望は出せますが、全ての希望に当てはまるホストファミリーが見つかる保証は無いし、実際に一緒に住んでみないと当たり外れは分からないです。

私の個人的な経験でいうと3回経験したホームステイはラッキーなことに全て良かったです。受け入れてくれたホストファミリーはみんな優しく、そして暖かく迎え入れてくれました。それでも、私の周りにはホームステイでいわゆる「ハズレ」のファミリーに当たった人もいました。

私の周りで1番多かった悩みが「ご飯がまずい」ということ。ファミリーが作る食事が本人の口に合わないという場合もあれば、出てくる食事が冷凍モノばかりという家もあります。楽しいはずの食事がまずいっていうのはかなりしんどいですよね。実際に私の友達も「ご飯だけは外で食べたい…」と頭を抱えている子も何人かいました。食事はどうしても好みもあるし簡単に解決する問題ではありませんが冷凍食品だらけの生活は避けたいですね…。

もうひとつはホストファミリーとの関係性が悪くなることです。留学生を受け入れてるってことはちゃんとしてるんでしょ?と思うかもしれませんが、実際にはお金がもらえるからという理由だけで受け入れをしているファミリーもたくさんいるのが現状です。そのため、お金だけもらって留学生のお世話をちゃんとしないファミリーもいます。私の知り合いで、ホストファミリーが門限にうるさすぎて挙げ句の果てに友達のことも悪く言い出してきたらしく、ファミリーとバチバチに喧嘩してステイ先を変えた人もいます。変えた先のファミリーがすごく良かったらしく、変えて良かったと思うのと同時に母国語じゃない言語で口喧嘩できたのも凄いなと思いますが(笑)。

ホームステイをしてみて疑問に思うことがあればその都度ホストファミリーに相談することが大切です。ちゃんと取り合ってもらえなかったり改善しないようであれば学校やエージェントに話してステイ先を変えましょう。せっかくのホームステイをストレスを抱えながら過ごすのはもったいないです。

留学中のホームステイで注意すべきこと

ホームステイを楽しく、またホストファミリーと良好な関係性を保つためにも注意しておくべきポイントをいくつかご紹介します。

自分のことは自分でする

当たり前のことですが、全てのことをホストファミリーに任せっきりにするのはやめましょう。ホストファミリーも忙しかったりするのでたまには家の掃除する、自分の部屋はなるべく綺麗に保っておく、食事のあとはお皿を洗うなど最低限のお手伝いはするようにしましょう。

嫌いな食べ物は前もって伝える

食事関連で悩まないために1番大事なことです!私は好き嫌いが多いため、事前にホストマザーに嫌いなものを伝えていました。ホストマザーも新しい料理を作るたびに「もし好きじゃなかったらちゃんと言って」と必ず言ってくれて、私も嫌いなものを我慢して食べたくなかったのでそこは正直に好き嫌いを伝えるようにしていました。日本人は気を遣って言いにくいかもしれませんが、YesかNoをハッキリ伝えないと後々自分が苦しむことになるので頑張って言うようにした方が良いと思います。

部屋にこもらない

1人部屋があるとどうしても部屋にこもりがちになってしまうかもしれませんが、せっかく現地の人と住むという経験をしてるのにもったいないです。ご飯を食べた後は家族と話したりホストファミリーとの時間を大切にしましょう。その日あったこと、自分の好きなこととか、日本で撮った写真を見せながら色々と話すのも良いと思います。もちろん、朝や寝る前の挨拶も忘れずに。

貴重品の管理には気を付ける

ホームステイに限ったことではありませんが、海外での貴重品の管理には絶対に気を付けましょう。ホームステイだから大丈夫などと思わずにスーツケースには鍵をかけておいたりパソコンなどの高価なものも机の上に出しっぱなしにするのも避けた方が良いと思います。 貴重品に限らず化粧品や香水を勝手に使われたという友達もいたので自分の物は自分の部屋に置いておくというのも良いかもしれません。

留学中のホームステイは一生の思い出に!

私が思うホームステイの1番の魅力はその国に家族ができるということです。留学してから3年ほど経ってますが今でもホストマザーと連絡を取っているし、いつも「あなたの帰ってくる場所はここにあるからね」と言ってくれます。スペインに行った時に帰る場所があるというのはすごく嬉しいしホームステイならではの醍醐味だなと感じます。

確かに当たり外れはありますが、少しでもホームステイを楽しく過ごすためには自分も現地の生活に馴染む努力をして、気になることがあればその都度ファミリーに話すことが大切です。言語力の向上にはホームステイの環境はピッタリだと思うので海外での長期滞在にはぜひ一度体験してほしいです!