【東京生活・後編】憧れの東京に暮らそう。東京で10年生活して感じたこと。

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東京は世界中から沢山の人が集まる大都会。僕とあなたが生活している街。

進学、就職で上京した人、”東京でやりたいことを見つけたい”、”一度でいいから東京で生活したい”など、東京に対して憧れを持って上京した人。

僕は10年前に地元である北海道函館から全財産8万円を持って上京しました。

そして東京でやりたいことを見つけることができました。

今回は、上京の先輩として上京したあなたへ、”東京生活・前編”と”東京生活・後編”に分けて10年間東京に暮らした経験をみなさんにお伝えします。

今回の記事は”東京生活・後編”です。上京し生活してから感じたことや東京のメリット、デメリットをお伝えします。 【東京生活・前編】⋯⋯上京準備をする際の心得の記事はコチラ


10年暮らして感じた、東京はこんな街

“東京は、生き方を選べる街”

この言葉を東京で10年間生活して、強く感じました。東京には地元と違って、人やモノがたくさんあります。

出会いや別れ、様々な選択肢がこの10年でありました。 その様々な選択肢の中で、僕はいろんな人と出会いました。

同じように上京した友達。東京で挫折した時にそばにいてくれた先輩。

東京でバリバリ働いてお金を稼ぐ人。

上京し地元の良さを再確認して地元に戻った人。

東京で将来を共にする人と出会い、新しい人生を見つけた人。

東京にきて、たくさんの大切な人とふれあい、楽しい経験や辛い経験ができ、僕の宝物になりました。

地元ではなく、東京だからこそ”自分らしく生きる”を見つけることができたと思っています。

それが僕が10年生活して見えた東京です。

東京で10年生活して感じた、部屋事情

東京で生活してから10回ほど引っ越しをした。

引っ越し理由は様々で、同棲解消、家賃は安いけど治安が悪かったり、住んでいたアパートが取り壊しになったりと。

そんな様々な理由で、いろんな街のいろんな部屋に住んだ僕が感じた東京の部屋事情です。

ゼロゼロ物件、初期費用は安いけど部屋最悪

僕が初めて東京で、部屋を借りた時の話です。

東京生活・前編でお伝えした、陽が全く入らないエアコンの効きが悪いあの部屋です。

この部屋は敷金・礼金が0の、いわゆるゼロゼロ物件でした。

というのも8万円しか持ってない僕はまとまったお金がなく、部屋を借りる際に”初期費用”を用意することが難しかったからです。

“ゼロゼロ物件なら初期費用を安く抑えられる”と教えてもらい引っ越したものの、陽は入らないし、エアコンの効きが悪いし壁が薄い、僕にとっては最高の部屋ではなかったです。

初期費用を安く抑えたいのはあなたも同じだと思いますが、急いで部屋を決めるとあとで後悔することになります。

ゼロゼロ物件が最悪ということではなく、部屋探しは時間をかけた方が最高な部屋に出会えるということです。 (当時の不動産屋の人は内見時めちゃくちゃ優しかったけど、前家賃を理解してない僕が、家賃を滞納した時にきた催促の電話はめちゃくちゃ怖かった。東京での最初の恐怖だった。)

東京で10年生活して感じた、東京の交通事情

自転車が便利

電車移動が基本ですが、自転車があれば行動範囲がかなり広がります。

駐輪場の有無にもよりますが、東京に住むなら自転車の購入をオススメします。

僕が今住んでいる部屋は徒歩5分圏内にお店がないのがネックですが、自転車を5分走らせると、コンビニやスーパーがあります。

良いお部屋だけど、近くにコンビニなどがない場合は自転車を購入して行動範囲を広げましょう。

車や電車と違って、気になる場所があったらふらっと立ち寄ることもできたり、気分転換にもなります。

東京は電車でも歩く

東京の電車はJRや地下鉄などたくさんの路線があり、神奈川・千葉・埼玉など様々なエリアへアクセスできます。

ただ、目的地が駅の近くとは限りません。

地方だと、近くの駐車場を見つけて少し歩くのが普通ですが、東京だと目的地が駅から徒歩で10分、15分かかったりします。

さらにもう一つ、東京は”乗り換えが多い”電車から電車への乗り換えで階段を上ったり下がったり、改札を出て別の路線のホームまで行く、この乗り換えでもやっぱり歩く。

上京するまで気づかなかったこと、”東京は歩く”

東京で10年生活して感じた、東京のメリット

メリット1:お店がたくさんあってなんでも揃う

東京の場合、食料品、ファッション、雑貨など多種多様な専門店や、大型のディスカウントストアがたくさんあるので、なんでも揃います。

お店が多い分、掘り出し物も見つかります。

ネットやテレビで話題のお店も多く、東京で暮らすと電車ですぐいけるのもメリットです。 (ちなみに僕のお気に入りのお店が吉祥寺にある、スニーカーショップSKIT(スキット)です。東京でも行きつけのお店ができました。)

メリット2:ICカードが便利

SuicaやPASMOなどが有名で、あらかじめ現金をチャージし、電車やバスの交通機関の支払いができるカード。

交通機関の他にもコンビニ、自動販売機での買い物や、タクシーなどでも利用できるのでめちゃくちゃ便利。

地方にもICカードは存在しますが、利用可能店舗数は地方と比べ東京の方が圧倒的に多い印象。 (僕が外出する際の持ち物は、スマホ、財布、ICカードです。それくらい重宝してます。)

メリット3:交通手段がたくさん、アクセスが良い

電車、バス、タクシー、自転車移動手段は選び放題、電車やバスで都内へどこでもいけるし、新幹線や、夜行バスなどで日本全国どこでもアクセス可能。

しかもJR山手線などは5分置きに電車がくるので便利。

メリット4:駅周辺が充実している

新宿、渋谷、池袋などビックターミナル以外の駅周辺も充実しています。

東武東上線大山駅には1キロ以上の距離がある商店街があったり、駅ごとにコミュニテイや、暮らしが根付いているので最寄りの駅で完結できる充実した環境が多いです。

メリット5:仕事がたくさんあり、スキルが磨ける

東京にはIT系やインターネット、メディア会社、商社、金融系など、たくさんの業種があり、たくさんの職種があります。

地元と比べ幅広いジャンルで日本をリードしている会社があるので自分のスキルが磨けます。

メリット6:芸能人や有名人に出会える

街を歩いているとテレビや雑誌で活躍している人が変装しています。

僕は渋谷で長瀬智也さんを、中央線で宮藤官九郎さんを見ました。

メリット7:いろんな人がいて、交友関係が広くなる

様々なジャンルの仕事がある東京、そこでの出会いは自分とは違うジャンルで異なる価値観をもつ人がいます。

そこから生まれる交流は刺激と発見を僕に与えてくれました。

ギャル男のオタクというトリッキーな友達もでき、なぜか富士山に一緒に登りました。

よく東京の人は”冷たい”というイメージがありますが、僕が感じる東京の人は”こちらから求めると与えてくれる”です。

東京の人は良い意味で”干渉し合わない”ちょうど良い距離感の人が多いです。

もちろん地元に居た時のようにコミュニティができたり、長年の付き合いもできます。(僕には富士山を一緒に登ってくれるトリッキーな親友ができた。)

東京で10年生活して感じた、東京のデメリット

デメリット1:物価が高い

平均年収が高かったり、と全体的に水準が高いので、その分物価が高い印象です。

地方だと農産、畜産などそれぞれ特産があり、それぞれ特産が安かったりしますが、東京ではお米や野菜、お肉がそこまで安く買えない。

(スーパーで東京産はあまり見たことがない)ただ店舗が多い分、価格競争もあるので全部が全部”物価が高い”とは限りません。

デメリット2:水を買わないといけない

東京の水道水を飲んでいる人もいると思いますが、地元の水と比べたら少し飲みづらいかな?といった印象です。

2Lのミネラルウォーターもコンビニなどでも100円前後の比較的安い値段で買えるので、東京で暮らす場合はペットボトルに入ったミネラルウォーターを利用している人も珍しくありません。

他にもウォーターサーバーを自宅に設置している人なども見かけす。

ただし、東京の水道もだんだんと美味しくなっているみたいなので、東京で暮らしたら水道水とミネラルウォーターを飲み比べしてみるのも面白いかもしれません。

デメリット3:自然が少ない

東京は高層ビルやマンションなどの高い建物が、狭い土地に密集しています。北海道函館から上京した僕はそんなコンクリートジャングルに力強いエネルギーを感じると同時に自然の少なさを感じました。

東京の街並み

僕の地元、北海道函館の街並み

デメリット4:帰省しづらい

関東圏が地元の人はそこまで感じないと思いますが、北海道、関西、九州など距離が離れていて、飛行機や新幹線を利用する人は、少し帰省がしづらいかもしれません。

お盆や年末年始など、大型連休で帰省はできるが、チケット代が高くなったり満席になっていたりと、飛行機や新幹線での帰省は一大イベントです。

憧れの東京で10年生活して感じたこと。

東京だからってすごいわけじゃない。

東京だって、地方だって、場所が違えどそこにはチャンスがある。

東京はチャンスの数が多いだけ。

人やモノ、経験や発見。

地元に居た時と比べると圧倒的に多い。

東京だからすごいわけじゃない。

すごいのは東京にチャレンジし続けるあなたです。

最後に

僕の上京についての記事を書くことが決まり、僕は初めて東京での10年間を振り返りました。

結果、東京にきて本当によかった。

初めのうちは、新しい場所で新しい環境で、慣れない移動や知らない人、使いこなせない標準語。

そんな慣れない環境で疲れる瞬間もありました。

東京に暮らして半年すぎた頃に風邪を引いた。

ふと寂しくなっておばあちゃんに電話をした、いつものおばあちゃんがそこにいて、僕は知らずに涙がでた。

泣いていることに気づいたおばあちゃんは僕にこんな言葉を言った。

自分で頑張るしかないんだよ、泣いたっておばあちゃんはなにもできない。

その言葉を聞いて、いつのまにか号泣していた。

電話が終わった瞬間に僕は東京で生活しているのだと改めて実感すると同時に、自ら行動しないと”僕と東京”の関係が見えないということにその時気づいた。

この記事を読んでいる人の東京に対しての関係はわからないけれど、東京はきっとあなたを受け入れてくれます。

東京は、楽しくて、面白くて、かっこよくて、最高だ。