英語学習に文法は必要?20代からでも遅くない文法学習法を紹介。

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私は海外渡航経験ゼロ、中学生レベルの英語も話せないまま、突然オーストラリアにて1年間滞在しました。はじめは文法なんて学ばなくても単語さえ勉強して、実践でたくさん話せばいつかは話せるようになるだろうと高を括っていました。

 

文法学習から逃げ続けた結果、すぐにコミュニケーションの壁にぶち当たったのです。そこから、大人しく基礎から文法を学習しはじめた私は、英文法の大切さを身をもって経験しました。文法学習の必要性やそれぞれに合ったおすすめの勉強方法を紹介していきます。

英語学習に文法は必要?

ネイティブは英文法なんか勉強してなくても話せるんだから、実際、文法の勉強って必要なの?そう思われる事もあるかもしれません。

 

しかし、ネイティブスピーカーは、膨大な時間をかけて、英文法のパターンを経験則として体得します。この単語の次はこの単語がくる方が自然だなと経験則として自然に文法を学んでいく環境にあるのです。そのため、ネイティブでない学習者が実践だけで英語を習得しようとすると膨大な時間を要します。

 

また、多くの他言語と比べ日本語の言語ルーツはラテン語ではありません。よって、文法の語順が逆の日本語を話す私たちにとっては、日本語の文法にのっとって学習を進めていくことは無理があるのです。

 

文法を勉強していると嫌でも多くの単語に触れます。そのため、頻出単語などは記憶に定着しやすいです。
文法学習は、単語を覚える面でも効率的であり、学習の一番の近道だと言えるでしょう。

英文法が大切な理由

学習の目的が違っていても文法の勉強はとても大切です。私たちが共通して持っている、英語を学ぶ目的は何でしょうか。英語を共通言語として人とコミュニケーションをとること、もしくは、大学受験や就活で必要な資格を取得すること。

 

大体は、この二つに分類されるでしょう。
まず前者に関しては、単語を並べてこちらの意図が相手に運よく伝わったとしても、次は相手の発する言葉を理解しなければコミュニケーションになりません。

 

単語の語順で意味が異なる場合も多くあります。文法を理解していないと、永遠に一方通行のコミュニケーションになってしまいますね。

 

それから、大学受験では、出題問題の3分の2以上は文法問題だと言われています。単語をパーフェクトに暗記しただけで確実に点数が取れるのは、たった3分の1ということになります。そんな博打を打つような受験をするのはリスクが大きすぎますよね。よって、文法の勉強はとても大切です。

全ての基礎となる

英文法は、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング、言語の4技能と呼ばれる英語学習の必須スキルになります。
まず文法を理解していないと、上記の学習をはじめて早いうちにつまずく事が多くなるでしょう。

 

これらは全て文法があってこその技能であり、文法なしでは成り立たないからです。例えば、リーディングは、もちろん文章を読んで内容を理解します。語順を理解していないと全く違う意味として理解したまま読み進めてしまう場面も多くなり、読み進めていくうちに内容の意味を正しく理解できなくなってきます。

 

その他のライティング、リスニング、スピーキングにも同じ事が言えるでしょう。よって、英文法はこれら言語4技能の基盤となります。

単語は文法に従って並んでいる

日本人にとって、文法の語順感覚を身に着けることはとても重要です。多くの単語をただ暗記しただけでは、意図した内容が伝えられない場面は必ず出てきます。なぜなら、単語の語順で違う意味で伝わってしまうことがあるからです。

 

観光客や英語学習者に慣れていない現地の人と話す場面では、理解してもらえないときが必ず増えてきます。例えば、名詞として使っていた単語が文法の語順が変わって、動詞になる場合もあります。

 

My cat’s name is ○○.
(私の猫の名前は○○です。)

 

では、以下はどうでしょうか。

 

I named my cat ○○ the other day.
(私は先日、猫に○○と名前をつけました。)

 

全然、意味が違って伝わりますね。同じ「name」という単語でも語順が変われば、これほど意味が変わります。単語をただ並べただけでは、活用出来ない場面も多くある事を理解しましょう。

20代からのおすすめ文法学習法

私自身、20代から英文法が全くわからないレベルから英語学習をスタートしました。はじめは何から手をつければいいのかさっぱりわかりません。現地の語学学校に通ったはいいものの、ネイティブの先生たちは容赦無く伝達事項を英語で伝えてきます。

 

例えば、「次の教室は○○号室です。」「テキストの〜ページを開いてください。」これが理解できない為、勉強にすら進めない期間が長くありました。気が付いた頃には、何がなんだかわからないまま英会話コースは終了。

 

基礎くらい文法を勉強していれば、得るものは違っていたはずです。そこから独学で基礎から文法の勉強を開始しました。今ではネイティブと仕事ができるほどにまで成長しています。

 

20代からでもネイティブと対等に仕事ができるレベルまで持っていくことは、不可能ではないと身をもって経験しました。勉強法にも向き不向きがあるので、それぞれのメリット・デメリットを理解し、無理なく続けられる勉強法を見つけましょう。

文法書を活用

まずは、王道の参考書を使った勉強法です。私自身初めは、苦手な分類の勉強法でした。

 

他の学習法に比べると難問レベルの参考書も数多く出版されています。ある程度、基礎が固まってきた時に参考書を活用すると割とすんなり無理なく導入できました。

 

参考書で勉強するメリットとしては、

 

・書籍での勉強法の歴史が長いゆえに発行数が多い。
・自分のレベルに合ったテキストを探しやすい。
・良質な参考書は、すでに人々が精査しているためレビューなどを参考にすれば当たり外れは少ない。
・書く作業など手を動かして学習するので記憶に定着しやすい。
・受験やテストでは、紙ベースで試験が行われる事の方が多いため、勉強の時点で紙に慣れておける。
・学習の全体像が掴みやすい。

 

反対にデメリットは

 

・机上の勉強に苦手意識がある学習者は、初めはツラい。
・持ち歩くのが重くなる。
・書く作業に時間と手間がかかる。
・集中力に自信がないと続かない。
・要点を掴むのに時間がかかる。

などが挙げられます。

 

こちらは実際に私が学生時に活用していた参考書です。英文法を英語で学ぶスタイルになるため、中上級者レベルの学習者におすすめです。日本の参考書では、解説されていないような細かな点もわかりやすく解説されています。基礎が固まってきた時にこちらを活用すると文法への理解が深まるでしょう。

おすすめ1「一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)」


こちらの本は大学受験の突破(読解力の養成)だけではなく、最終的には英語を書き、英語を話せるという実用的な英語力を身につけるための本です。文法用語が少なく、「配置のことば」である英語の原則や知識の項目を、英語を理解するために最適な順に収録されています。英語はこんなに「カンタン」だということや、英語を話すために必要な「ネイティブの意識」などをイラストとコラムで詳細に解説しています。ネイティブと同じように英語を話し、読み、聴きとるための知識が満載です。英語を必要とするすべての日本人のために作られた全く新しい英文法なので是非手にとって見てください。大学受験だけでなく、社会で実際に英語を使うためもおすすめの文法書となっています。

 

おすすめ2「全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ) (日本語) 」


こちらの文法書は「問題編」+「解答・解説編」の二分冊形式です。大学入試で問われる文法・語法上の必須項目をあらかじめ抜き出し、これまで収集した多量の入試問題から、ベストの物を項目別に編集・収録したものとなっています。4択問題で各文法項目の必須事項が習得できるように構成されているので文法学習にはおすすめの一冊です。

 

おすすめ3「English Grammar in Use Book with Answers and Interactive eBook: Self-Study Reference and Practice Book for Intermediate Learners of English」


こちらは実際に私が学生時に活用していた参考書です。英文法を英語で学ぶスタイルになるため、中上級者レベルの学習者におすすめです。日本の参考書では、解説されていないような細かな点もわかりやすく解説されています。基礎が固まってきた時にこちらを活用すると文法への理解が深まるでしょう。

 

Amazonで購入

 

アプリを活用

アプリは、気軽に始められるというのが特徴的です。私が学習を始めた頃は、まだアプリは定番でなく数も少ない時代でした。中級者くらいになってやっとアプリが定番化。初学者の頃にこれがあればスムーズに学習を始められていたでしょう。

 

その他のメリットとしては

・スマホさえあればいつでもどこでもはじめられる。
・スキマ時間で学習が出来る。
・簡単な問題が多いので初学者でもはじめやすい。
・間違った問題のみをすぐに復習できる。
・学習の効率化
・日々の進捗を自動で記録してくれる。

デメリットとしては、

・片手で答えを選択して送信という単純作業が主なので記憶の定着がしにくい。
・難問が少ない為、上級者向けではない。
・流れ作業のようになってしまう。

などが挙げられます。

おすすめ1「早打ち英文法」-Gakko Net Inc.

英語が苦手だから、基礎からしっかり勉強したい。そんな方向けのゲーム感覚学習アプリです。正しい語順に風船を撃ち抜き、遊びながら英語に親しめるおすすめのアプリです。

 

問題数も例文も豊富で、プレイしているうちに自然と英語の基礎が身についてくるので、文法を学習した方はダウンロード必須ですね!

おすすめ2「英語スキル勉強 | 文法 英会話 発音上達」-Solana

テストでいい点を取るだけじゃなく、幅広く英語を勉強したいという方は、こちらのアプリを試してみてはいかがでしょうか。

 

このアプリでは、単語力や文法といったオーソドックスな分野のほか、スピーキング・類語・国による発音の違いなど、様々に学ぶことができます。内容は本気ですが、ゲーム感覚になっており、しかも1日10分程度のテストを続けていけばいいので、無理なく勉強を続けられますよ。

おすすめ3「英語ゲーム-英語物語- 英文法の勉強やリスニング学習」-FreCre, Inc.

「英語なんて無くなっちゃえばいいのに」と思っていた学生の英夫。ところがある日、夢の世界に閉じ込められてしまいます。

 

英語の問題を出題してくる「エイーゴ帝国」の手を振り切り、夢の世界から脱出しよう! という壮大なシナリオの英単語学習アプリです。学習しながらもゲームを楽しめるので、続けられそうですね!

Youtubeを活用

Youtubeを活用した勉強法も比較的新しいですね。私は、夜寝る前にお気に入りのYoutubeチャンネルで勉強しています。実践的に日常で活用できるコンテンツが多いので、エンタメとして飽きがこないので続けやすいです。

 

メリットとしては、

 

・動的な情報を仕入れる事ができる為、飽きない。
・エンタメ性がある。
・実用的に使える英会話が多い。
・実際の海外での生活を学べる。
・各国の発音の違いや言い回しなども学習できる。

 

デメリットとしては、

 

・アウトプットがないので、見るだけで終わってしまう。
・書籍に比べるとまだ、それほど件数が多くない。
・アカデミックで教えている動画は少ない。
・スラングを教えている動画も多いがカッコいいからと基礎を勉強せずにそれ学んでしまうと使い所によっては、相手に対してとても失礼な言動になってしまう。

 

特に、最後の部分は気をつけましょう。
思いもよらない意味として相手に伝わってしまうことがあります。初めは、砕けすぎた表現は控え、しっかり基礎を勉強しましょう。

おすすめ1「中1英文法最速完全攻略動画?- スティーブンの英語塾 奇跡の教材 Vol.1」


文法の基礎をわかりやすく解説してくれています。要点を無駄なく簡潔に解説してくれているので、これを網羅すれば、英文法の基礎は完璧と言っても過言ではないでしょう。

おすすめ2「なぜ日本人は英語をしゃべれない?【基礎英文法講座第0講】」


英文法学習が何故重要なのかを実体験から解説してくれているので説得があります。そして、テンポが早いのでサクサクと学習を進めていけますね。YouTube上で受けられる完全無料のオンライン大学受験予備校で毎日配信されています。

おすすめ3「バイリンガール英会話 | Bilingirl Chika」


こちらは、私がチャンネル登録をしている配信者です。英語学習だけでなく、実際の海外での生活なども紹介しているのでエンタメ性がありますね。実際に自然に使える英会話も解説してくれてるので、留学などを検討している学習者は、参考になるのではないでしょうか。

文法を意識した英語学習へ

英語を学習していく上で文法は、避けては通れない道です。私自身、苦手意識から挫折しそうになった経験もあります。しかし、文法の基礎となる型は、実はたった一つしかなく、そこに単語を当てはめていけば、簡単な文はすぐに出来上がります。

 

中学の授業で習うSVO(主語・動詞・目的語)ですね。そこを習得してしまえば、あとは応用を積み重ねるだけで今まで敬遠していた長い文章も理解できる日が必ずきます。

 

あれ?これ全部同じ法則に則ってるな。と気が付いてからは、上達のスピードが格段に早くなるでしょう。文法は、一度身につけると様々な形で応用できます。苦手意識があっても、まずは、様々な英語学習を実際に試してみて下さい。

 

自分に合った勉強法は必ず見つかります。諦めずに頑張りましょう!

 

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文法チェックツール:Grammarly


Grammarlyは英語の文法チェックを行ってくれる英文校正ツール。ライティングをしているとよくぶつかる悩みをほとんど解決してくれます!スペルチェックや冠詞・前置詞のチェックはもちろん、言い回しや盗用度チェックなどもしてくれるのでとても便利です。留学中の方や、試験でライティングがある方などには欠かせないサービスですね。アプリもあるのでいつでもどこでも簡単にチェックできちゃいます!無料版と有料版があるのでぜひ一度無料版から試してみてください!

 

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