ちゃんと仕事が見つかるのかと心配になるかもしれませんが、前もって情報を集めたり下調べをしておけば現地に着いてからどう動けばいいかイメージしやすくなります。
そのためにはがっつりお金を稼ぎたい、セカンドビザを取りたい、バリスタの仕事がしたい、などしっかり目標を立てておくことが大事です。そこで、ワーホリでできる仕事とその探し方を私の経験も交えつつ紹介していきます。
ワーキングホリデーのビザについて
ワーキングホリデーのビザはオーストラリアで休暇を過ごす機会と現地での就労が認められているビザです。学生ビザは国によって就労が認められていなかったり就労時間が限られているのに比べ、ワーキングホリデーのビザではフルタイムで働くこともできます。
また、オーストラリアでは国が定めた条件を満たした場合、セカンドビザ、サードビザも取得することができます。ワーキングホリデービザでは同じ雇用主の元で最長６ヶ月まで働くことが可能です。６ヶ月以上同じところで働いていることが確認された場合、ビザを失効される可能性もあるので注意してください。
皆さんはワーキングホリデーといえばどこの国を想像するでしょうか。定番のオーストラリアや、2017年に協定国となったばかりのスペインなど、26もの国から行きたい国を選ぶことができます。 これだけ選択肢があるとどの国に行くのがよいか困ってしまうかもしれませんね。そこで本記事...
ワーホリでできる仕事
ファームジョブ
野菜やフルーツのピッキングをするファームジョブ。セカンドビザを取得するためにファームジョブをする人も多いですね。英語力もあまり必要ないことから、オーストラリアに来てすぐにこの仕事をする人もたくさんいます。
時給制か歩合制かによりますが、オーストラリアは最低賃金が高いですし、基本的に周りには何もない田舎でお金を使うことが少ないため、かなり貯金ができる仕事です。朝が早かったり時には炎天下の中で仕事をしないといけないため体力的にはしんどい仕事かもしれませんが、色んな国籍の人と出会えるいいチャンスだと思います。
私が出会った友達の中にも、ファームジョブで貯金してオーストラリア国内を旅行、また違う場所でファームジョブをして旅行をするというのを繰り返している人たちはたくさんいました。
ジャパレス（日本食レストラン）
ワーホリ中、ジャパレスで働く人は非常に多いと思います。同僚は日本人やアジア人であることが多いですが、お客さんは基本的に現地の人なので接客では英語を使います。英語力にあまり自信がない人でも、マネージャーや同僚に日本人がいると日本語でも教えてもらえるので働きやすいと思います。
ただし、メルボルンやシドニーの大都市のジャパレスは最低賃金以下で働かせているところも多いので面接の時にしっかりと確認しておきましょう！
ローカルカフェ
オーストラリアといえばカフェ大国！せっかくオーストラリアに来たなら現地のカフェでバリスタをしたいと思って来る人もたくさんいると思います。人気な仕事ですので、競争率も高いです。
バリスタやウェイトレスとなると英語力はかなり必要になってきますが、キッチンハンドやお皿洗いの場合はそこまで高い英語力は求められません。英語力ももちろん大事ですが、私が感じたのはバリスタの仕事には英語力以上に経験が求められるということです。
他の職種でも言えることですが、海外では経験がめちゃくちゃ重視されますし、経験がないとあまり相手にしてもらえないことも多いです。やりたい職種がイメージできてるなら、その分野での経験は日本で積んでいても絶対に損はないです。
オフィスジョブ
私の周りの日本人でオフィスジョブをしている人はいませんでしたが、シェアハウスで知り合ったイギリス人カップルは2人ともオフィスジョブをしていました。日本での経験がある人ならチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。
オーペア
子供のお世話や家事のお手伝いをする代わりにその家にがタダで住める仕事です。日本ではあまり馴染みのない言葉かもしれませんがワーホリではメジャーな仕事でオーペアをやっている友達は結構いました。
ファミリーによっては食事も提供されたりお小遣いをくれるところもあります。家事のお手伝いもがっつりしないといけない場合もあり、仕事の内容は家族構成や親の忙しさによって変わってきます。がっつり稼ぐのは難しいですが、支出も少ないので学校に行ってる方や学生ビザで留学している人にはいい仕事かもしれません。
ファームジョブという言葉は、ワーキングホリデー中に農地で農作業に従事してお金をもらう仕事のことを指します。みなさんはファームジョブに対してどんなイメージをお持ちですか？ ”たくさん貯金ができる”、”セカンドビザが取れる”、”重労働でしんどそう”など色々あると思いますが、...
オーストラリアでの仕事探し
では、実際にどのように仕事探しを行っていくのでしょうか。私の経験をもとにいくつかご紹介していきます。
レジュメを配る
日本ではあまり一般的ではないですが、これはレストランやカフェの仕事を探すのに1番メジャーな方法です。
レジュメを持って気になるお店に片っ端からレジュメを落としていきます。実際に私もこの方法でローカルカフェの仕事もゲットしましたし私が働いていたカフェにもレジュメを配りに来る人をよく見ました。運よくマネージャーがいればその場で自分を売り込むこともできるので、ネットで応募するよりも自分の経験や人柄をアピールしやすいと思います。
もし今は募集していないと言われてもすぐに空きがでる可能性もあるのでレジュメは置いていった方がいいです。
レジュメを配る時ですが、飲食店の忙しい時間（ランチやディナーのピーク時）は絶対に避けましょう！「なんで今来るの？」みたいな顔をされるので…
Gumtree
オーストラリアで1番大きい掲示板サイトです。ここでは家探し、仕事探し、欲しいモノや売りたいモノの売買、何でもできます。サイトは全て英語ですが会員登録も無料でできるし難しくはないのでオーストラリアで生活する上で欠かせないウェブサイトです。
ある程度英語力がありローカルジョブに就きたい人にはGumtreeをオススメします。また、ここでは自分の広告を出すことも可能です。「今仕事探してます！」と広告を出すと意外と連絡が来たりするのでやってみる価値はあると思います。
SEEK
Gumtree同様、SEEKもローカルジョブを探すのに使えるサイトですが、オフィスジョブを探している、将来は現地の会社に就職したいという人にはSEEKがいいと思います。
日系の求人サイト
日本人向けの求人が見たい人には日豪プレスやJams TVといった日系の求人サイトがオススメです。ジャパレス、語学学校、留学エージェント、美容師など日本語を使った職種を探せます。
個人的に使えるなと思ったのがFacebookです！メルボルンで住んでいたシェアハウスとオーペアの仕事はFacebookで見つけました。
例えばメルボルンに住んでいる場合は、「Melbourne job」とキーワードを入れるとたくさんグループが出てくるのでそこのメンバーに入るとそこのグループの投稿が見れるようになります。Gumtreeと同じように気になった求人の投稿者にコンタクトを取ったり自分も今仕事を探していると投稿できるので使いやすいと思います。
友達の紹介
1番安全で確実なのは友達からの紹介、というかコネです。海外ではコネがあってなんぼです。周りの友達に今仕事を探しているとアピールをしておけば何か情報が入って来たり友達がマネージャーに話してくれるかもしれません。
ワーキングホリデーをする！と決めたはいいものの、渡航する前にどれくらい貯金しておけばいいのか、現地で生活するには実際どれくらい費用がかかるのか、お金の面に関して心配なことは多いですよね。 語学学校に通うのか、まずは旅行をするのか、すぐに仕事を探すのか、ワーキングホリデー...
実際に私がやっていた仕事
1 ローカルカフェ
メルボルンに半年住んでいた間はずっとローカルカフェでウェイトレスとして働いていました。
「オーストラリアに来たら絶対にローカルカフェで働きたい！」と思っていた私がこの仕事をゲットできたのは、レジュメを落とした1週間後にまた店に行き「先週レジュメを落としたんだけどまたマネージャーと話せる？」と、フォローアップをしたことが良かったんだと思います。
マネージャーはたくさんの人からレジュメを貰いますし、マメに全部のレジュメに目を通すことはあまりないと思った方がいいでしょう。数日後に同じ店に行きフォローアップをするとトライアル（数時間実際に働いてみること）をしてくれる可能性が高くなります。海外ではしつこいくらいがちょうどいいです。ガンガンアピールしましょう！
実際に私はマネージャーから「本当は今募集してないけどもう1回来てくれたし土曜日にトライアルに来てくれる？」と言ってもらい、トライアルをしたその日に採用の連絡が来ました！
ウェイトレスの仕事内容は主にお客さんのオーダーを取ったり、ドリンクや料理を運んだりレジをすることでしたが、オーストラリアはコーヒーの呼び方が独特な上に種類も多く、お客さんも独自のカスタマイズをする人が多かったので慣れるまでは大変でした。
もちろん全て英語なので慣れるまでは毎回ド緊張していましたし、何回やらかしたことか…。それでも雇い続けてくれたマネージャーには本当に感謝です。また、私はバリスタにも挑戦したかったのでお客さんが少ない時間帯にマネージャーやバリスタをしている人に教えてもらっていました。
もともと日本ではカフェで働いていた経験もあったので３ヶ月くらいでいびつながらラテアートができるようになり、最後の1、2ヶ月はたまにバリスタもさせてもらえました。仕事に慣れてくると常連さんの顔も覚えられるようになり、常連さんも自分の顔を覚えてくれることがとても嬉しかったです。
フレンドリーな人が多いのでつい盛り上がることもしばしば。仕事ができることはもちろんですが、それ以上にコミュニケーション力が大事なんだなと感じました。苦労することも多かったですが、ここのカフェでの仕事は本当に楽しかったです。
2ジャパレス
サンシャインコーストに引っ越してからはジャパレスで働いていました。この仕事は日豪プレスで見つけて、面接をしたその日に採用してもらいました。
オーストラリアは親日家の人が多いので、「ついこの間日本を旅行して来たよ！」と声をかけてくれる人もいました。お客さんにメニューについて聞かれた時に日本食を英語で説明するのが意外と難しいですが、いい勉強になりました。
絶対に知っておきたい！ワーホリ中にジャパレスで働くメリット・デメリット
ワーホリや留学で海外に行けば生活をするためにも働かないといけません。英語もペラペラで何不自由なく喋れる人であれば、ローカルの仕事に就けばいいでしょうが、そんな人はかなり少ないと思います。 では英語もまだこれから！という日本人は一体どこで働けばいいのでしょうか。今回はその...
3 オーペア
最後にやっていた仕事がオーペアです。
飲食の仕事以外にも何か違うことがやりたいなと考えたところ、子供が好きということもあり、ずっと興味があったオーペアをやってみることにしました。私はFacebookで見つけましたが、やり取りは全て英語なので不安な人はエージェントを通して探すのもいいと思います。
ファミリーによって契約内容は違いますが、私の場合は週17時間働く代わりに部屋と食事が提供され、wifiも使えました。17時間以上働いた場合は、働いた時間分のお小遣いが貰えます。家族構成はシングルマザーと子供が2人、7歳のお兄ちゃんと4歳の妹でした。
仕事内容はお兄ちゃんのランチボックスを用意しながら朝のお世話をしてそのあと2人を学校へ送りに行きます。
午後3時くらいに迎えに行くのでそれまではフリーです。迎えに行ったあとはマザーが仕事が終わり次第車でピックアップしてくれるのでそれまではビーチで遊んだりして待ってます。夜は日によりますが、子供を寝かしつけたりお風呂に入れることもありました。週末は1、2時間ほど面倒をみるだけであとは休みです。
フリーの時間は友達と会ったり観光したり他の仕事をしたり好きなことができます。私は上に書いたジャパレスと掛け持ちをしていたので金曜日と週末の夜はジャパレスで働いていました。昼間はビーチや買い物に行ったり、家に大きいプールがあったのでそこでよく泳いでいました。
オーペアのメリットは滞在費用がかからないことと、英語しか話せない環境にいれることだと思います。特に子供は相手が英語を話せる話せないに関係なくガンガン話しかけてきます。英語に自信がなくても最初はとにかく子供とたくさん遊んで信頼してもらうことが大切です。
子供の面倒をみるのは体力もいるし大変なことも多いですが、毎日子供の成長をみるのは楽しいですし、ファミリーが私を本当の家族のように迎え入れてくれました。週末にはみんなでビーチに行ってマザーがサーフィンを教えてくれたりしてローカルの人たちと住むという貴重な経験をさせてもらえました。
オーストラリアで仕事をしよう
いかがでしたか？この記事で紹介した以外にもワーキングホリデーでできる仕事は本当に色々あります。どうしてワーキングホリデーをしたいのか、目的をはっきりさせるとやりたい仕事も見えてくると思います。
そして、大事なのは「自分から動く」ということです。エージェントを使うのもいいですが、いろんな求人サイトを見たり周りの人脈を使って常に情報を集めておくことはとても大切です。ネットで探せば体験談やレジュメの書き方が載っているサイトもたくさんあるのでどんどん活用しましょう。
正直なところ、仕事探しには運もあります。あまり肩に力を入れすぎずに前向きでいればあとはなるようりなります！せっかくの貴重な海外生活、いろんなことにチャレンジしてみてください。みなさんが悔いのないワーホリ生活を送れますように！
