フリーランスの抱える不安は?不安の解消方法と向き合い方。

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世界的パンデミックが起こり、働き方から暮らし方まで大きく変わってきました。「会社に行くこと」を仕事にしてしまう日本のサラリーマンも、オンライン業務を前提として、やっと企業各社がより一層働き方改革の促進に向けて動き始めたように感じます。

 

デジタルが可能にするこの働き方は、「いつ、どこにいても仕事ができる」フリーランスという働き方に近づいてきたように思いますが、今回はこのフリーランスについて詳しく見ていこうと思います!


フリーランスに不安はつきもの?

日本労働組合総連合会(連合)が2月に発表した「ネット受注をするフリーランスに関する調査」結果では、8割の人たちが収入などの不安を抱えながらフリーランスとして働いているそうです。この調査は、インターネット上のサービス(マッチングサイトやアプリ、SNSなど)を介して仕事を受注する働き方をしている20歳以上のフリーランス1000人に実施されており、専業は40%前後、本業が別にあり副業として行なっているのが約5割を占めていました。

 

一週間あたりの労働日数は平均3.7日となっており、働き方の形態によってバラつきはあるものの、平日の半分以上を占めているのには驚きでした!月収(税込)については、平均が105,410円。最も多いのが専業で168,600円で、副業でも50,000円を超えています。エンジニアという職種に関わらず、ライターであったり、多種多様なスキルを持った人たちが副業で活躍しているのですね。

フリーランスの抱える不安とは

フリーランスという言葉を聞くと、好きな場所で働くことができて、好きな時間に仕事を始められる。という自由なイメージが先行しますよね?「満員電車に乗って会社に行かないと行けない。」「定時が決められており、仕事が終わっても帰れない。」という人から見れば、良いこと尽くしではないか。と思う人も少なくないと思います。

 

しかし、仕事が安定して定期的に入ってくれば良いのですが、もちろんそんなハズはありません。そんなフリーランスと呼ばれる人たちは、様々な不安を抱えているというのです。

将来への不安

「場所」「時間」「人間関係」そんな制約から解放され自由に働きたい!そんな願望を果たすべくフリーランスとして働き始めたは良いけど、将来への不安がいっぱい。「これからもずっとこの働き方で良いのか。」「安定して仕事が入ってくるわけでもなく、先行きや見通しが見えない働き方をこのまま続けて良いのか。」

 

そんな不安が日を増すごとに募っていきます。企業に属していれば、決められた場所に行き、決められた時間働けば、決められた日に給料が安定して振り込まれていました。「そんな働き方の方が楽なのではないか?」「何かを我慢して耐えながら仕事をすれば…。」

 

そんなことまで考えてしまうようになってしまいます。自由と引き換えに、将来への不安を抱えながら仕事をし生活することは、本当に魅力的なのでしょうか?

収入面での不安

収入の面でも不安があります。フリーランスとして働き始めた最初の頃は、スタートダッシュの勢いで何とかして案件を受注していき順調!

 

しかし、その後の安定して案件を受注出来るようになるには時間が掛かってしまう…
安定といっても不安定のうちの安定なので、いつ仕事がなくなって収入が減ってしまうという不安は消えません。

 

また、暇になった時にのしかかる不安はとてつもありません。「このまま暇な日が続いたら、これから先どうしたら良いのだろう?」「また振り出しに戻り、スタートダッシュの勢いをつけなければならないの?」

 

こんな日々が繰り返されます。時が経つとやがて、自分以外の人生においても目を向けるようになるはずです。将来結婚を考えていて子供も育てる計画も、この不安定の収入から考え直さなければならないことも出てくるようになるのです。

健康面での不安

健康面での不安も付き纏います。いつ、どこでも働ける働き方は自由でも、それは健康な身体があってのことだと思います。どういう働き方をしようとも身体は資本であり、病気になると働けなくなり、収入が減ってしまうのは当たり前です。

 

フリーランスになると、朝起きて仕事をしようとすると、そのまま家で仕事をすることは多いです。仕事をしていると食べ物は出前で取るようになったりして、自炊もせず外出の機会も減ってきました。昼夜逆転することも頻繁にあり、生活リズムも崩れやすくなります。

 

栄養を考えず、好きなものを好きな時間に出前を頼む生活をしていると、肉体的な疲労と共に精神的にも気力を維持するのが難しくなってくるのです。外出を控えるようになると自ずと運動をしなくなるので、睡眠の質も下がり、後日の仕事にも影響が出てきてしまいます。



不安との向き合い方

 

ここまで見てきた不安「将来への不安」「収入面での不安」「健康面での不安」があると、フリーランスとして働くには相当な覚悟が必要だなと感じていると思います。

 

フリーランスの抱える不安は切っても切れない関係であり、これには向き合っていく必要があるのです。こんな不安があっても、フリーランスとして働いていきたい!という人へ、不安との向き合い方をお伝えしていきます!!

理解する

まずは、不安になることが悪いことではない。と理解することが大切になってきます。自分もそれ以外の人も、未来なんて予測できません!不安というものは、そもそも存在しないものを自分が勝手に作り出している空想です。そんなありもしない空想を考えて働いていて楽しいですか?

 

私は楽しくないと思います。そんな事を考える時間があれば、今の働いている時間を如何に楽しめるか。を考えたいと思います。不安というものは、誰もが持っているもの。そして、それが悪いことではない。という事を理解した上で、働けると良いですね!

言語化する

不安な気持ちがあれば、それを紙に書き出してみましょう!その気持ちを正しく理解するためには、とても良い方法です。不安な気持ちを言語化する事で、手を動かした分インプトット力が上がり、可視化したものを見る事で、目からも情報を得ることができます。

 

デジタル化が進んで、最近は紙に書く機会は減ってしまっているかもしれませんが、一度試してみてはどうですか?今は世の中に情報がありふれていて、自分の選択軸や信念を持っていないと、情報に押し潰されてしまいます。今自分が感じている不安も、周りの人が言っているだけで、実はそうでもなかったりします!

不安の解消方法

不安になることは悪くないし、不安に思っている事を正しく理解するために言語化できた。ここからは、不安の解消方法を紹介していきます!ここまでは自分の意思や考えで、何とかなる感じがしますよね?

 

何とかなっているようで、本質的には解決しないかもしれません。それはそれで限界がきて持続性がありません。自分一人で解決していても、いずれまた不安が訪れます。自分でコントロールできる事と、できない事をはっきりさせて、役割分担して上手く不安を解消していきましょう!

将来面:新しい人と出会う

また新しい人と出会うことで新しい発想やお互いの悩みを共有できるため精神的不安の支えにもなるフリーランスでは人とのつながりが重要になってきます。人とのつながりが希薄になりがちですが、そうなると、困った事を相談出来る相手もいなくなってしまいます。

 

他人に想いを話す事でスッキリする事がありますよね?悩みがあって友達に相談事を打ち明けて、解決方法を知れなかったけど、何か気分が晴れるようにスッキリしたことは多々あると思います。

 

それは自分の中だけで完結していたことをアウトプットできたことで、客観的に見つめ直すことが出来、他人と共有できたことで精神的な支えとなっているのです。また、新しい人との出会いからは、新しい発想を得ることができたりします。垂れ流されている情報を聞くよりも、人と話して得ることの方が自分の身に入ってきますよね!

収入面:各種制度に加入しておく

日本では、どのような形でも年金制度に加入しないといけないのを知っていましたか?調べないと普通に入ってこない情報ですよね。国民年金とは基礎年金であり、20歳以上65歳未満の人は加入義務があるんです!

 

この国民年金に対して、厚生年金は国民年金に上乗せされる年金のことで、企業勤めの人は国民年金と厚生年金に加入していて、会社が半分負担しています。フリーランスの人が自分で上乗せ部分を追加することができる国民年金基金というものがあります。

 

退職金も用意されていないので、将来への不安への備えは、自分で用意をするしかないのが実情です。自分のために退職金を用意するための、小規模企業共済という制度というのもあるので、各種制度に加入しておくのが将来への不安を減らすことになります!

健康面:不安と距離を取る

これまで、フリーランスが抱える不安や、不安に対する解消法などを紹介しましたが、休みを取ることも仕事にしてください。自分の好きな時間に起きて働いていると、気付けばあまり寝ていなかったり、ご飯を抜いていたり…してしまいます。

 

一度休みをとって、自分と向き合う時間をとってみては如何ですか?
生活のリズムが不規則になっていないかチェックして、リズムを整えた方が仕事も効率的に進みます。

 

少し外に出て、太陽を浴びたり、部屋の中で軽くストレッチを始めるなどして、自分なりのルーティンを作ってしまいましょう。急に早起きをするとか、ランニングしたりする必要はないので、一つ一つ小さなことから、継続することが何より大切になってきます。それが癖になると、やらないと気が済まなくなり習慣化していくのです。

不安定なフリーランスも向き合い方次第

不安定なフリーランスも向き合い方次第で変わってきます。不安で不安で仕方がないならそれまでのこと。不安を受け止めて、今を生きることが何よりも大切なんだなと思います。

 

何も分からない長期的視点だけで仕事を捉えるのはなく、短期的でちょっとその先の目的に向かって進む方が一歩一歩進んでいる感覚が掴めます。長い長いゴールの見えないマラソンを思い浮かべてください。想像しただけで、スタート地点にも立ちたくないですよね?

 

それよりも真っ直ぐ目に見えているゴールに向かって全力疾走した方が、どれだけの力を振り絞れば良いか分かります。仕事においても、ゴールを設定せず毎日のタスクに追われ、仕事をこなすだけでは、自分の身体が持ちません。フリーランスという働き方を選んだからには、求人アプリや各種制度を理解したうえで、生き生きと働けようにとことん自分と向き合っていきましょう!