イギリス留学をした私が、日本にいる時にしていて良かったと思ったこと、逆にしておけば良かったと思ったことをご紹介します。
特に長期の留学となると気軽には帰国できませんし、飛行機代もバカになりません。失敗しないためには、留学をした先輩たちに何をしておくべきか聞いて実行することが一番確実でしょう。私がその先輩の一人になれれば幸いです。
病院へ行って英語の薬の説明書を作成しよう
私はイギリスへ留学しましたが、今からご紹介する医者へ行って英語の薬の説明書を作成する準備は、英語圏としてメジャーなアメリカやカナダ、ニュージーランド、オーストラリアへ留学する際にも有効となる準備です。
海外で最も気を付けたいのが健康ですから、ここはしっかり日本にいる段階でカバーしておきましょう。
英語の薬の説明書は自分で作って医者に確認をもらえばOK
かかりつけの病院があったり、常備薬がある場合にはその病院へ行って留学に行くことを医師に伝えましょう。目的は、海外で万が一自分が倒れたり病気になった時に、現地で常備薬のことや持病のことを迅速に医療従事者に知ってもらえるようにすることです。
私の場合は、医師に留学期間を伝え、次に来るまでに今もらっている薬の英語での説明書を書いてくると言い、次の診察時に実際に見てもらいました。A4のコピー用紙にパソコンで打った簡素なものでしたが、医師からは「おお、上出来じゃない」と拍子抜けするくらい簡単にOKが出ました。
留学先で何も起こらないとは思いつつも、お守りのようなものとして持って行きました。役立つことがなければそれはそれで良いのです。仮に本当に体調不良で倒れでもしたら、その時に英語で医療用語を説明するのは大変ですしね。
しばらくは診察なしで薬をもらえるよう手配しよう
病院へ行ったら、当然留学中にその病院へ行くことはできなくなるためそのことを医師にしっかり伝えましょう。
私のもらっている薬は何年もほぼ内容が変わっていない腸の薬だったため、3か月ごとに親が薬を取りに来ることで許してもらえましたそれを毎回イギリスまで送ってもらっていました。段ボールにはたまにチンして食べられるお米や、お湯を注げばできるお味噌汁なども薬と一緒に入っていました。
後で母から話を聞くと、事情を知らない病院の隣にある薬局では、「たまには本人さんが診察に来てくださいね」と言われたそうです。留学中だと伝えると相手は口をつぐんでしまったと言っていました。院外薬局でも留学をすることを伝えた方が良かったようです。
海外で病院を見つけるのも悪くはないのですが、英語で医療系の話をする自信がなかったり、保険料のことを考えると日本で対策を打っておいた方が無難だと思います。よほど長期で何年も滞在するなら考えた方が良さそうですが、1年弱の交換留学ならこれでも良いと思います。
ただ、薬を日本から送ってくれる協力者がいないといけないので、ここはあらかじめ手配しておきましょう。私の場合は母が英語が得意で、海外に荷物を送る際に段ボール内に何が入っているかを英語で書くことに支障がありませんでした。周りで海外へ物を送ることに抵抗がある人がいて、その人に頼む場合には事前に送り方を教えてあげてください。
市販薬は総合風邪薬を持って行くことのがおすすめ!
ここからは少し余談になりますが、私が留学する際に日本から持って行って良かったなと思ったのは総合風邪薬でした。滅多に風邪を引かない私ですが、これもお守りのようなものとしていざという時に使おうと思ったのです。
そしたら、環境の変化、気候の変化によるものなのか、周りで咳き込んでいる人も多くて案の定私も風邪になり、声が出なくなるという人生初の症状を体験しました。授業中に発言しなければならない時にはささやき声というある意味貴重な体験をしました。
おそらく風邪だろうということで、ここで総合風邪薬が大変役に立ちました。声が出ない以外の症状はなかったので不思議ではありましたが、次第に治っていって何事もないまでに回復しました。
なぜ私が日本からわざわざ総合風邪薬を持って行ったかというと、海外では内服薬の効き目が日本より強いと言われているからです。また、風邪でどのような症状が出るかわからないので、総合風邪薬ならそのすべての症状に効果があると思いました。
私は海外の薬を自分の身体に入れると思うと少し怖く、風邪薬だったらどこでも売っているでしょうけれど日本のものを選ぶことにしました。だから風邪を引いた時にイギリスの薬局で買ったものはのど飴だけです。これなら大丈夫かなと思いました。
皆さんは留学に憧れはありませんでしょうか。私も高校生の時に留学というものに漠然と憧れがあり、大学生の時に目標を達成することができました。当時は英語力と海外経験を目的に留学を目指していましたが、実際に留学を体験するとそれ以上に得られるものがたくさんありました。 そこで今回...
留学中の親知らずトラブルをなくすために歯医者へ行こう
持病がない方でも、留学前には必ず歯医者へ行っておきましょう。
これは私が大学生の時に留学説明会でしつこく言われた話です。もし海外にいるときに親知らずがうずきだしたら大変なことになりますからね。私はまだどの親知らずも抜いたことがなかったため、レントゲンをとってもらうために歯医者へ行きました。
症状がないまま歯医者に行ったら5本も虫歯があった!
留学前に親知らずの状況を見るため、そして歯のメンテナンスをするために歯医者を訪れたら、親知らずに関しては問題ありませんでした。留学することを伝えると、「これを見る限りそんなすぐに生えてこないはずだよ」と言われて安心できました。
ただ、問題だったのは虫歯です。無症状だったのですが、いざ診てもらうとなんと5本も虫歯があると言われたのです!これにはびっくりで、しばらく歯医者に通うことになったのですが改めて行っておいて良かったなと思いました。
しかし、長引く治療に少し不安がよぎり、予約を入れる際に留学する日を伝え、「この日までには治療は完了しますか」と聞いてみました。すると、絶対に終わらせようということで受付の方が先の予定まですべて入れてくれました。
「留学に行ったら10キロ太ってしまった」そんな話を一度は耳にしたことがあるでしょう。 実際問題、留学すると私生活はもちろん、その土地特有の食文化に触れて、食生活なんかもガラッと変わります。体調管理を甘くみてると、取り返しのつかない体型になってしまうこともザラにあります。...
現地の訛りに慣れておこう
交換留学は語学留学と違って英語で別の学問を学ぶ留学です。
しかし、私は現地の言葉も十分に学習しておくべきだと感じました。なぜなら、同じ英語でも現地の訛りが強いことがあるからです。
私が通ったエディンバラ大学はスコットランドにあり、特に訛りが強かったです。英語に自信はあったものの、少しでも訛りがあるエリアに行くなら特にリスニング力は鍛えておくべきだと思いました。
スコットランド訛りは英語ではないみたいだった!
後で聞いた話ですが、スコットランド訛りはカナダ人の教授でも”How are you?”が聞き取れなかったと語るくらいに訛っているそうです。そしてその洗礼を私も現地でさっそく受けました。
空港からタクシーで寮に向かう途中、タクシー運転手の方が話している言葉が何語かわからなかったのです。私だけがおかしいのかと思いましたが、同乗した中国人の学生が、「この人が話しているのは英語なんだよね?」と聞いてきたので現地の人以外はわからないのだと驚きました。
皆が皆そこまで訛っているわけではないのですが、スコットランド文学の授業ではどの教授の言っていることもわからず、見事に単位を落としました。一時期でも住めばそこの英語は聞き取れるようになるという過信はしてはいけませんでした。
現地の英語はラジオや動画サイトで学ぼう
では、私のようにならないためにはどのようにすべきでしょうか。反面教師としてもらえるなら、私がおすすめするのは現地で発信されているラジオや、そこに住んでいるネイティブスピーカーが出てくる動画サイトでリスニング力を鍛えることです。
私はイギリスへ留学する前から日本でイギリス英語を話せるようになっていました。単純にイギリスが好きだったからです。
しかし、それは主にイギリスらしいと言われるロンドン英語でした。だからスコットランドではそれでも聞き取れなかったのです。同じイギリスへ行くのだとしても、エリアごとに異なる訛りやアクセントに慣れるには相当な時間がかかります。留学すると決めたその瞬間からでも勉強してもらいたいなと思います。
そうしないと大学の授業には到底ついていけず、現地の友達とも会話ができずとても苦しい思いをします。
私は高校生くらいの頃から海外留学にあこがれていました。英語圏での留学を希望していた私は、アメリカやカナダ、オーストラリアやニュージーランドの留学体験記をたくさん読み漁っていました。 そういった先人の教えをたくさん読むことで(笑)、より自分の理想とする留学がどのようなもの...
まとめ
イギリスなどへ長期留学する際、忘れがちになってしまう準備をご紹介しました。
私が実際に体験したことであり、中には準備が不十分で失敗してしまったこともありました。現地に行ってからでは間に合わないこともあるので、病院へ行くこと、歯医者へ行くこと、現地の英語の勉強をしておくこと、この3つを意識してみてください。
Have a nice trip!